開催日:平成23年2月25日
北アフリカや中東の大規模な反政府抗議デモが連日報道されている中、国連安保理は26日、対リビア制裁決議を満場一致で採択した。が、カダフィ大佐はそれを一蹴した。混乱は直ぐには静まりそうにない。胡錦濤を始めとする共産党幹部は、この波がいつ中国人民を決起させ北京を襲ってくるかという悪夢と胃痛に苦しんでいるのではなかろうか。
今回は、周辺国の国家元首や政府高官とも緊密な関係にあるという宇田川氏に話を聞いた。氏は日本の国土防衛戦略は、短期では北朝鮮、中期ではロシア、長期では中国を念頭に置くべきであろうと分析する。以下要点を記す。
北朝鮮: 1 、核実験は近い─元々北は良質のマンガン・ウラン・水銀、さらに窒素が産
出できるが工業力と技術力が
伴わない。その不足分を補っているのはイランを
始めとする中東の可能性が大である。中国の関与はな
い。
2 、在北日本人の分類─@拉致された日本人A帰還運動により北へ行った日本人妻Bよど号で行った日本人
C中国経由で仕事に行った日本人(マスコミも含
む)D白い粉を買いに行って居ついてしまった山口組
を名乗る日本人。
3 、拉致被害者について─横田めぐみさんは生存している。金正日の日本語教師はめぐみさんであった。
「拉致」問題の解決は金正日が死亡し、一定期間が
過ぎれば不可能ではない。しかし、金正日の罪を裁
くということになれば、解決は困難であろう。
4 、昨年11月、北朝鮮による延坪島砲撃後、難民流出を懸念した中国は、瀋陽軍区の兵士20万人を中朝国境
の豆満江に出動させ、脱北してくる483人を射殺
した。
5 、後継者となった若き金正恩は中国のお墨付きを得ている。現在、正恩の国
内外における虚像づくりに精
をだしている。
ロシア: 露大統領の国後島上陸以降、北方領土に対する露の姿勢は強気だ。現在この地域に軍用基地を開発するとし
て中韓との連携を模索し我が国を牽制しているが、露の東方開発には日本の技術・支援は必須。露の本音を
探り、4島返還に向け外交努力を続けなければならない。中露国境開発に支援するのもひとつの道である。
中 国: 経済力と軍拡が叫ばれる中国だが、単に「中国」と語るのはあまりにも短絡で
ある。前時代的な覇権主義や
軍拡の脅威は否定できないが、現在建造中の空母について言えば、軍艦としての初歩的な設計が問われてい
るのが現状。
以上を踏まえ、まずは国防に対する国民の意識改革と法整備が急務と提言。
氾濫する情報の中で、真贋を見極めることは容易ではないが、現場を知らない「専門
家」の弁に翻弄される愚は避けたいもの。今回の氏の情報やネットワークがより国政に生かされ、国益に貢献できるよう願うものである。
最後に、病状悪化が報道されている金正日のその後についての話もあったが、今は敢えて割愛する。
(3/1禮)
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