【講座】

戦後レジームからの脱却は可能か

政策提言委員・高知大学名誉教授 福地 惇氏
fukuchi I 戦争犯罪国家と言う大讒謗
 シナや韓国が恰も戦争挑発をするかのように、日本は侵略戦争の反省が足りないと激しく非難し続ける。だが、彼らの「戦争犯罪」の扱い方は、歴史の事実ではない虚構の域にある諸問題である。だが、彼らの「戦争犯罪」の扱い方は、歴史のじじつではない虚構の域にある諸問題である。彼らは日本扼殺の目的で戦争犯罪謝罪問題を国際政治の場で煽り立てる魂胆である。実にその非礼さと非情さは遺憾の極みである。
 ところで、反日左翼力は本当に戦前日本の邪悪さという現代の神話を信じ込んでいて、ひどく目につく現象だが、実は戦後の歴代政権と与党政治家、国家官僚の大多数も常に「あの戦争を反省して、戦後は真面目に世界平和に貢献するよう尽力している」と言っている。あの戦争が邪悪な侵略戦争だったとの大前提がなければ、こういう発言は出てこない筈だが、「現代の神話」を信奉する点に右の勢力にも左の勢力にも共通項があるのだ。ここに戦後日本、右と左の境界線があいまいな平成日本の大きな弱点となるアキレス腱があるのである。

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