3月11日の大地震ならびに大津波でお亡くなりになった方々のご冥福を
お祈りするとともに、被災者の方々に心からの御見舞いを申し上げ、
一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 
 Ø チャム・ダラス博士の講演内容
 
 原子力被害専門家、チャムダラス博士が、日本に緊急来日。主たる今回の訪問目的は,地震による震災および原発被害に対する住民の健康被害軽減および、長期にわたる、健康被害による病床のトレース準備,日本医師会を筆頭にした、日本医療チームのサポート。
 東日本(含む東京)の震災に対する主たる懸念は、住民および旅行者に対する健康被害の発生である。東北の北側は、津波により町の機能が麻痺し 不衛生/水/食料の不足に寄る人体への体力不足などが影響が発生している。
  東北南部および東京に,関しては、震災によるインフラの麻痺および,目に見えない放射能による健康被害および なおも続く原子力発電所からの放射能漏れ、継続的地震の発生が懸念される。
 これらの対応にあたって、重要な基本事項には,以下のような物があげられる。
 (1)放射能物質は、水中に沈殿し安定化する。又、水は低温に保つべき。又、この汚染水は、人間がコントロールできる状態にしておくべき
 (2)原発災害にあたって、周辺の放射能レベルを細かく計測し、退避ゾーンを正しくまたは,安全めに設定すべき
 (3)生態系への影響、食品衛生にも検査を徹底させ,安全性を確保すべき
  (4)自然災害および原発災害において、人的障害は、長期にわたって トレースを行い、適切な薬を適切な時間に服用すべき
  (5)政府機能不全を防止するため、政府は、市民および国際に,実情を速やかに伝えるべき。
 チェルノブイリからの経験
  政府機能不全のため,原発事故/放射能漏れの情報が3日後に市民に伝えられ、放射能対応の薬(要時間以内に服用)を3日後に配布を行ったため、多くの子供は、がんの発生率等非常に高くなっている。 又、この3日間の間に 放射能を帯びた食べ物が、電車で運ばれ各町で売られ、線路上の町への被害が多く発生している。放射線が飛んでいない町でも 放射線に人体への影響が確認されている。食べ物の安全管理は非常に重要である。
 米国での経験
  米国での原子力災害では,使用済み燃料の格納プールにひびが入り 川に流れ出てしまった。 その水汚染を防ぐため、川に ダムを建設し、国際的海に,流れる事を食い止めて、国際的放射能汚染は、かろうじて免れた。
 福島原発からの高濃度汚染水(超高濃度)の海への放出をさけるため、 低濃度汚染水(高濃度)を海に放出した、これは、ソビエト原子力潜水艦の燃料棒を海に捨てた事件と類似している。 ソビエトでは、科学的理論に基づき、燃料棒を格納容器に綴じ込め、超低温の深海に廃棄を行った。国際的に海洋汚染の問題が懸念されているが、深海、低温である事と,格納容器に綴じ込め沈めた為、世界に対する汚染の可能性は低いと思われるが、良い事ではない。福島原発の場合は、原発内で,内部破壊により放射能物質が水に解けており,しかも高温、高濃度の水溶液を海に放出してしまっているので、国際的海洋汚染の問題が懸念される。大気中への放射能汚染より 海洋汚染の方が懸念される。
  健康被害と子供の出生率に関して,チェルノブイリでは、時期による 出生率に対する変化は見られるが、主として風評によるものと思われる。
  福島県の放射能レベルより、一部東京都内の放射レベルの高さ および 放射能物質の飛来に関して、メカニズムを理解しておくべきである。東京は、世界でも有数の大都市である。正しく、コントロールする必要があります。
  今回、調査終了において、日本に特徴的な傾向が見られるか、国際的な傾向と合致するかを見る事は、非常に興味がある。
 
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