米中ソに翻弄されたアジア史
カンボジアで考えた日本の対アジア戦略

  著 者:江崎 道朗、福島 香織、宮脇 淳子
  出版社:扶桑社
  発売日:2020年9月26日
  定 価:本体1500円(税別)
    
 
 
Amazon「内容紹介」より
 中国共産党による各国への〝共産主義浸透工作"は今なお続いている! それは日本にとって決して他人事ではない
 
 大陸に飲み込まれないためにインドシナの歴史から日本人が学ぶべきこととは?
 
 今、気鋭の執筆陣による画期的な”真実のインドシナ史"
 
 カンボジアに行ってみたら……
 中共の酷さがわかった!!
 
 タイやベトナムほど観光地としても市場としてもメジャーではない、しかし、東南アジアで今現在もっとも中国の植民地化が進み、中国人客があふれているカンボジアを旅した3人の論客がその歴史・政治、ひいては日本と中国について分析と議論を重ね、多角的かつコンパクトにまとめた一冊。
 カンボジアを訪れるたいていの観光客が見学するキリング・フィールド、虐殺博物館。 拷問の限りを尽くされ亡くなった、罪なき人々の断末魔が聞こえるような展示に、クメール・ルージュ(カンボジア共産党)の残虐性を伺い知ることのできる場所である。
こうした残忍な「革命」は、中国とカンボジアだけでなく、当時(1970年代)、世界各地で行なわれた。カンボジアは特に、1958年の大躍進政策から文化大革命(1966年~1976年)の頃の中国とおぞましいほどに似ている。拷問のやり方までそっくりであった。
 ・文化レベルが高く豊かなカンボジアで、なぜポル・ポト派による大虐殺が起きたのか?
 ・中共の革命輸出がどのようになされたのか。
 ・カンボジアだけでなく東南アジアすべてにおいて、華僑・華人がどのような役割を果たしてきたのか。
 私たちはこれらについてもっとよく知らなくてはいけないと、著者たちは力説する。それは、決して他人事ではなく、今、日本が直面している出来事でもあるからである。 米中新冷戦を軸にした新たな国際秩序の枠組みへの転換を伴う激動の時代が幕を開ける、第三次世界大戦前夜ともいえるような不確実性のなかで、今後、日本と日本人が何をすべきか、どんな未来を描くべきかを問う。
 「沈黙を続ける日本に襲いかかる国難のすべて」
 
 
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江崎 道朗(えざき みちろう
 11962(昭和37)年生れ。評論家(専門は安全保障、インテリジェンス、近現代史研究)、拓殖大学大学院客員教授。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフなどを経て、2016年夏から本格的に評論活動を開始。産経新聞、夕刊フジ、月刊「正論」、月刊「WiLL」、月刊「Voice」、週刊「SPA!」などに原稿多数。
 主な著書に、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』、『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』(PHP新書)、『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社新書)、『日本は誰と戦ったのか』(ワニブックス)、『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)、『天皇家 百五十年の戦い』(ビジネス社)等多数。