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三流役者揃いの醜い茶番劇
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| 政策提言委員・拓殖大学海外事情研究所助教
丹羽 文生
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今回の茶番劇で菅直人首相は本人の希望通り歴史に名を残す宰相となった。これほどまでに平気で国民を愚弄し、自分の延命のためなら手段を選ばず、嘘で塗り固められた首相は過去にいなかった。「最少不幸社会」ならぬ「宰相不幸社会」を築き上げてしまった罪は大きい。
稀代のピエロ・鳩山由紀夫前首相が菅首相の強かなトリックに引っ掛かった姿も実に無様であった。
当初、不信任決議案に賛成を表明していた鳩山前首相は、衆院本会議前に開催された民主党代議士会に先立ち菅首相と会談。復興基本法案、平成23年度第2次補正予算案の編成の目途が立った段階での早期退陣を示唆したため土壇場で寝返った。
鳩山前首相は昔から「直前に話した人の言葉に影響され易い」と言われている。次の人の話を聞くと、前の人の話は記憶から消されて「上書き保存」される。フロッピーディスクに似ていることから永田町では「容量が少ない」という意味も込めて「フロッピー総理」と揶揄されている。
これを受け、小沢グループも反対に転じ、結局、「菅降ろし」は不発に終わった。
ところが、2日夜に開かれた記者会見で菅首相は一変。福島第1原子力発電所の原子炉が冷温停止状態になり得る来年1月以降を念頭に置き、鳩山前首相と交わした早期退陣の約束を反故にしてしまった。鳩山前首相としては大恥を掻かされた格好だ。
それにしても、「ウソをついてはいけない」と痛烈に菅首相を批判する鳩山前首相の姿には苦笑いするしかない。彼は昨年6月の首相辞任時に政界引退を表明しておきながら半年後に撤回した「嘘つき」である。その「嘘つき」が「ウソをついてはいけない」と言うのだから、空いた口が塞がらない。
もっと言えば、造反する予定だった民主党の連中は、菅首相には復旧・復興を任せられないから不信任決議案に賛成しようとしたはずではなかったか。「目途が立った段階」まで待つというのも全く理解できない。
挙句の果てに「菅降ろし」の主役であったはずの小沢元代表は、可愛い「小沢チルドレン」を見捨てて雲隠れする始末である。
国民の生命と財産を守り抜くことこそ政治の崇高な使命であるが、もはや彼らにその資格はない。民主党政権の存在そのものが「災厄」であり、このままでは、日本列島は3・11以上の被害を受けることになりかねない。
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