3月11日の大地震ならびに大津波でお亡くなりになった方々のご冥福を
お祈りするとともに、被災者の方々に心からの御見舞いを申し上げ、
一日も早い復興をお祈り申し上げます。


≪会  長  挨  拶≫

 梅雨の候、関係各位におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素は格別のご厚情並びにご支援を賜り、衷心より御礼申し上げますとともに、本日はご多用にもかかわりませず、当フォーラム第25回定例シンポジウムにかくも多くの方々のご来駕を賜り、重ねて御礼申し上げます。
  この度の大震災の復興、原発事故収束の目途は未だ立っておりませんが、未曽有の天災にも拘わらず社会秩序を保ち、相互の思いやりを忘れない被災者の方々に、私たち日本民族の原点を知る思いで見つめておられる方も多いのではないでしょうか。。
  嘗て、アインシュタインは「近代日本の発展ほど世界を驚かせたものはない。一系の天皇を戴いていることが、今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い国が世界にひとつぐらいなくてはならないと考えていた」。また「人類が戦いに疲れたとき、平和を求めて盟主をあげる。その盟主なるものは、武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を抜きこえた最も古くてまた尊い家柄でなくてはならぬ」、更に、「我々は神に感謝する。我々に日本という尊い国をつくっておいてくれたことを」と云っています。長い歴史と温暖な気候風土に育まれた神話の国日本は、世界でも稀な独自の文化を築いて参りました。
 然しながら、特に戦後のわが国はアインシュタインに言わしめた如く、驚異的な復興を遂げ経済大国としての道をひた走ってきたものの、国家の根幹たる安全保障を米国に委ねてきたことのツケが如実に現れており、21世紀の国際情勢に耐え得るべく国家のありかたとして、今、その見直しが迫られています。
BRICSの台頭、とりわけ中国の経済発展と軍拡が懸念される昨今、日米安保体制の健全さを求める自主防衛の議論が不可欠と考えます。そこで正に「自主防衛を考える」をテーマに、わが国の安全保障の根本をご参加の皆様と共に考えてみたいと思います。




市ヶ谷アピール
 
 進まぬ拉致問題、法を無視し正義をすり替えた尖閣問題、決定的とも言えるこの度の大震災・原発事故の対応等で、われわれ日本人は永きに亘る甘えと蒙昧から覚醒した。
 民主主義と自由を重んずる世界のリーダーである同盟国米国はこの二十年、世界が多極化し危機が多様かつ複雑化するなかで、平和と秩序の維持を一身に引き受けてきた。しかし、その遂行は最早過重な負担となりつつある。
 一方、わが国周辺を見るに、国際秩序を無視し自国の利益のみに専念する国がある。彼らの威嚇と恫喝は止まるところを知らず、ひたすら前時代的な覇権主義を掲げ、勢力拡大を指向している。
 この現実に、わが国はいかにして命脈を繋ぎ、自由と繁栄を維持し、さらに世界の平和に貢献するか・・・・基本に立ち戻るに如くはなし。

 自らの国を自らの力で守ることを放棄した国は、必ず滅びる。
 若者が夢や志を持てなくなった国、これも然り。
 全て歴史が示すところであり、論を俟たない。
 わが国は戦後六十余年、大転換の機会をやり過ごし不自然な形で時を刻んできた。
 只々、目先の繁栄を求めた結果が現在のこの惨状である。

 生き残るために何をなすべきか、基本に立ち戻ろう。
 いかにして自由と繁栄を維持するのか、根本を考え直そう。
 同盟とは、お互いに補い合い、助け合うものである。
 一方だけに都合のよい同盟など存在しない。その基本を考察しよう。

 ・・・自らの国は自らの力で守らなければならない・・・

 健全な責任ある国家実現のために、理性と情熱と叡智を結集し、わが国の置かれている状況を正しく認識する目を養い、意識の転換を図らねばならない。
 「国民の憲法観を変えること」の必然。これ即ち「日本国の独立」へと導く。
 この基本的精神に則り、われわれは新たな国造りの為に努力を続けることを誓い、ここに「市ヶ谷アピール」として宣言する。

         平成23年6月30日
                                                  日本戦略研究フォーラム
                                                    会 長  中條 高コ
                                                     副会長  小田村 四郎
                                                     理事長  愛知 和男

 

定例25回シンポジウムのビデオはこちらです!



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