《来賓挨拶》

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自由民主党政務調査会長 萩生田光一

 日本戦略研究フォーラム第46 回定例シンポジウムにご参加の皆様、自由民主党政務調査会長の萩生田光一です。
 本日は「『防衛3 文書』をどう活かすか」について、登壇者の皆さんで議論するとお聞きしています。是非、闊達な議論をしていただき、議論の結果を我々政権与党にフィードバックして下さい。我々もしっかり活用したいと思っています。
 さて、防衛関係費につきましては、5年で43 兆円という、今まで防衛省が扱ったことのない大きな予算を充てることになりました。今まで日本はできるだけ防衛費を小さく見せることで、我が国が交戦を望んでいないことを世界に知らせることが抑止力になるという判断をしてきましたが、ロシアのウクライナ侵略を目の当たりにして、これからは万が一のことがあれば、我々は国を守るために本気で相手国に対して抗うことを約束する、そういった意味での予算規模を作りました。自らの国を守る意志のない国には他国も協力はしてくれない。このことを今回痛いほど感じました。従って今までとは違うフェーズで防衛費を確保して、国民の皆さんの安心と安全を広げていきたいと思っております。