なぜか『資本論』にしがみつく志位氏
「いま『資本論』がおもしろい」、これは志位和夫議長が一番力を入れているテーマである。大敗を喫した昨年秋の総選挙総括でも、「第29回党大会以来の理論的開拓の到達点にたち、日本共産党のめざす未来社会――社会主義・共産主義社会が、『人間の自由』が全面的に花開く社会であることをおおいに訴えてたたかう、初めての選挙戦となりました」。
「これらの訴えが共感を集め、とりわけ若い世代、労働者のなかで新鮮な注目と期待をよんだことは、来年の都議選・参議院選挙のたたかいにとっても、党の世代的継承を中軸とした党づくりをすすめるうえでも大変重要な教訓だと考えます」。
これは選挙の翌日、日本共産党中央委員会常任幹部会がまとめた選挙総括の一節である。