Ⅳ 尖閣諸島が竹島の
二の舞にならないために
取り組むべき喫緊の重要対策
竹島問題と尖閣問題については、これまで本誌Vol.102の「その1」、Vol.103の「その2」及びVol.104の「その3」において述べてきたように、それぞれの歴史的背景はもとより、その時々の国際情勢や日韓・日中・日米関係と日本政府の憲法解釈などは必ずしも同じではない。しかし、尖閣問題を巡るこれまでの経緯を振り返ってみる限り、まさに韓国に竹島を実効支配されるに至った経緯や背景とその問題点ないし反省点に重なるものが見えてくる。
また、尖閣警備に関して日本政府は、基本的には警察権を行使して実施するという対処方針を採用している。