まず、日本戦略研究フォーラムが「第3回台湾海峡危機政策シミュレーション」(7月15~16日)を準備・開催してくれたことに感謝申し上げたい。米大統領役としてこれに参加できたことは、私にとってとても名誉なことであった。私の横には米国家安全保障担当補佐官役として戦略国際問題研究所(CSIS)日本チェアのジョンストン氏がおり、私のカウンターパートである日本国総理大臣役の小野寺五典氏(元防衛大臣)を始めとする11 名の現職国会議員を中心として、それを支える多くの元幹部自衛官や各省庁の元高官たちが集まったのである。台湾海峡及び南西諸島有事で、実際に対応に当たるのは防衛省だけでなく、他の省庁も重要な役割を果たすことになる。そのOB たちの積極的な参加を評価したい。さらに、今回初めて台湾からの参加があったことを高く評価したい。