米国のドナルト・トランプ大統領は9月3日、ホワイトハウスで記者会見を開いた。二期目の就任以来、9ヵ月、ほぼ連日のように開く会見だが、この日はポーランドのカルロ・ナブロツキ大統領との合同の記者会見だった。
 
記者会見でトランプ像が浮かんだ
 普段の米国人記者達に加えてポーランドなど各国の記者も加わって超満員の執務室でのこの会見は1時間以上にも及んだ。その場での質疑応答の多彩な内容はまさにトランプ大統領の政策と世界の絡み合いの全体図を明白に投射していた。
 ホワイトハウスの大統領執務室を埋め尽くした記者団からは挙手と同時に大声で叫ぶ質問の数々が嵐のようにぶつけられる。トランプ大統領は一瞬、眺め、耳を傾け、特定の記者1 人に指を差して発言を許す。どんな質問にも円滑に、メモも見ず、自分の言葉で答えていく。話題は文字通り多岐多彩にわたる。