危機を真剣に考えている共産党幹部は皆無

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政策提言委員・元参議院議員 筆坂秀世

「アカハタがなくなる日…」
 日本共産党を除名された松竹伸幸氏のオフィシャル・ブログによると、同氏は最近ある出版社から、「アカハタがなくなる日 日本共産党はどこへゆく?」というテーマで執筆依頼があったそうだ。同氏は、「もちろん引き受けた」「それにしても、その日が来たら、本当に大きな出来事だよね。政治の世界でもメディアの世界でも、どんな立場に立つのであれ、無視できる話題ではないのだろう。戦後左翼の最後の砦がなくなるような感じだろうか」と語っている。
 今の「しんぶん赤旗」(以下「赤旗」)の現状は、その日が確実に近付いていることを示している。本誌(JFSS季報)Vol.104でも書いたが、昨年、党本部改修資金として5億円の募金を呼びかけたのに続き、今年1月には「赤旗」日刊紙の発行を支えるためにということで10億円の募金を呼びかけた。