日本の取り組むべき課題と責任

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赤十字国際委員会日本代表部 駐日代表 榛澤祥子

 私が作成するパワポはいつも一番最初のスライドに写真が入っています。プレゼンでは、写真の説明からいつも入ります。写真1は、2023年にガザで撮影されたものです。傷を負った男の子を、私達赤十字国際委員会の看護師が抱きしめている様子が写されています。
 写真2は、赤十字国際委員会の本部の地下にあるアーカイブ、様々な歴史的な書類が保管されている場所からの出典です。この絵画は普仏戦争(1870~1871年)を描いたもので、フランスの村バゼイユで、フランス兵とバイエルン兵の間に激しい戦闘が行われた後の情景です。前景には、多くの犠牲者の中に、女性とその子どもの姿が描かれています。
 本日のテーマは「女性と戦争」です。
 時代は異なりますが、この2枚の写真はいずれも、戦争の中で女性が直面する現実を映し出していると思います。
 このあと行われるパネルディスカッションでは、「保護する側としての女性」についてお話があるかと思います。私のプレゼンでは、「保護される側としての女性」に焦点を当ててお話ししたいと思います。「女性と戦争」についてお話しさせていただく前に、まず2点、簡単に背景となるイシューをご説明いたします。