女性自衛官の現状と課題

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前海上自衛隊大湊地区総監(元海将) 近藤奈津枝

はじめに
 皆さん、こんにちは。ご紹介いただきました近藤です。この8月で海上自衛隊を退職致しました。
 海上自衛隊におきましては、幹部自衛官は入隊してから10年くらい経った頃、同期同士で「誰が将来的にリーダーに相応しいのか」といった評価をします。その時、これは後で聞いた話ですが、「近藤がリーダーに相応しい」と大多数の人から評価をいただいたそうです。その理由は、「男気があるから」(笑)。喜んでいいのか、悲しいのか分かりませんが、理由はただそれだけです。
 軍隊、或いは自衛隊が女性軍人、或いは女性自衛官に求められる役割とは何なのでしょうか。もっと言えば、国際社会や日本国が女性軍人、或いは女性自衛官に求める役割は何なのかということを頭に置いていただきたいと思います。それは「情勢や時代で変化するのか」という命題もあるのではないかと思っています。
 
女性自衛官の役割の変化
 女性自衛官は自衛隊の中で着々と地を固めてきておりまして、多くの女性隊員が前線でのオペレーション、或いはロジスティックス、国際平和維持活動、人道支援、復旧復興支援、また、防衛省、各幕僚監部等で主要な配置を占め、活躍しています。