いま世界は、トランプ第二次政権の外交に「振り回されて」いる。残念ながら日本を含む世界の主要メディアには、トランプ嫌いのバイアスがかかっていてアメリカ外交の本質を伝えない。加えてメディアのプーチン嫌いの感情もあって、それが報道の混乱に輪をかける。プロパガンダと思われる怪しい情報も交錯する。もはや真実を伝えようとする気力も萎えたマスメディアから、確かな情報を得ることはほぼ不可能なのである。
理解できないイラン攻撃
筆者の信頼を置くジョン・ミアシャイマー教授(シカゴ大学国際政治学)でさえも、トランプ外交をロジカルに理解できないと頭を抱える。
2026年2 月1 日、ミアシャイマー教授は自身のサブスタックで次のように書いた。
《彼(トランプ)はイラン戦争を、有利に展開できるオプションを持っていない。近いうちに有利に変化する可能性もない。そうでありながらトランプがイランを攻撃しないとは言い切れない。すべてを総合して判断すれば、トランプがイランを攻撃するようなことをすれば、愚かの極みというより他にない》
確かに、あらゆる状況が不利にも拘わらず、トランプ大統領は、「イランとの武力衝突も辞さず」の態度を続けた。