はじめに
「21世紀のノストラダムス」の異名をもつ未来学者、ジョージ・フリードマン博士は2009年の著書『100年予測』 のなかで、2020年代のある日、「アメリカの傘(保護)が絶対的でなくなる中、危険な隣人(中国、北朝鮮、ロシア)に囲まれた日本は、自らの手で国を守ることを選び、軍事的な大国として目覚めることになる」と予言した。
中国やロシアの属国になるか、自ら国を守るかの二択を迫られたとき、日本は必ず後者を選ぶだろうと書いた。
15年以上も前の予言が、いまや現実味を帯びてきた。去る2 月の衆議院選挙で高市早苗首相率いる自民党が圧勝したのは、弱肉強食の世界へと変貌しつつある国際環境の中、「強い日本」を目指す高市氏の訴えに多くの日本人が共鳴したからだろう。
首相就任後の施政方針演説で高市氏は、「私たちが慣れ親しんだ自由で開かれた安定的な国際秩序は、いま、大きく揺らいでいる。そうした中、我が国は戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している」( 2 月20日国会にて)と語った。