国際条約において、国家には領空に関する完全かつ排他的な主権が認められている。対領空侵犯措置とは、それを守るため、自衛隊法第84条に基づいて航空自衛隊が一義的に実施している行動任務である。24時間365日、警戒管制レーダー等で日本の全周を常続的に警戒・監視し、我が国の領空を侵犯する恐れのある航空機を発見した場合には戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対処している。
空自は1965年から60年以上に渡りこの任務を遂行してきている。しかし、メディアに取り上げられる災害派遣などの任務とは異なり、具体的にどんな活動が行われているのかを知る機会は少ない。スクランブルの回数や特異な飛行などについて、統合幕僚監部が定期的にメディアに公表しているものの、国民の関心はそれほど高くない。