中国による「静かなる侵略」と日本がとるべき対応

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元内閣総理大臣秘書官付・ウィステリアハウス東京株式会社代表取締役 佐藤陽一郎

はじめに
 ご紹介いただきました佐藤でございます。日本と中国の外交安全保障関係における軍事的な側面については、他の登壇者の方々、先輩方よりご講話いただきましたので、弊職からは非軍事面からみた中国との関係、日本の安全保障についてお話させていただきたいと思います。
 わが国にとって最も大きな軍事的脅威である中国は、2030年頃に約1,000発の核弾頭を保有し、米国との間で核の均衡が現出するだろうといわれています。核兵器を保有していない日本としては、中国との軍事格差は益々開いていくでしょうし、その意味で日本が防衛力を強化していくことは至上命題です。
 しかしながら軍事格差の是正と同程度に、あるいはそれ以上に重要な課題は、中国共産党(以下、中共)による非軍事的手段を通じた日本への侵略の試み、即ち「静かなる侵略(サイレント・インベージョン)」への対処であると私は考えます。台湾が中共による「平和的統一」の脅威に直面しているのと同様、日本は中共による「静かなる侵略」や人口侵略に直面しており、それは非常に深刻なレベルに至っていると思われます。