1 .はじめに
自民党と日本維新の会は、昨年10月20日の「連立政権合意書」において、外交安全保障分野の合意事項として、「現在の自衛隊の『階級』、『服制』及び『職種』等の国際標準化を令和八年度中に実行する。」と明記した。
政府も令和8(2026)年5月15日に閣議決定した答弁書において、当該合意書を受けて「自衛官の階級の変更について検討を進めている」と述べ、正式に検討していることを認めている。とは言え、「国際標準化」というのは何を行うのか。いささか理解が難しい。実際、この点を糺した野党議員の質問主意書に対して、先の答弁書では、政府自ら「お尋ねの『階級呼称の国際標準化』の意味するところが必ずしも明らかではない」と回答している。政府と与党は別だとは言え、あんまりではある。政府は与党合意を受けて検討を進めていると明言している。これでは「具体的な内容が明確でないまま検討を進めている」と受け取られかねない。