トランプ大統領は2025年10月に、第二次政権発足後初めて、アジアを歴訪した。我が国では、日本訪問と高市早苗総理との初めての日米首脳会談に最も注目が集まった。一方でトランプ大統領は、日本の前にマレーシアを訪問し、タイとカンボジアの和平交渉を仲介してみせて、東南アジアに対する一定の関心を示した。
そもそも米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の関係は、後述するように、2022年11月に、包括的戦略パートナーシップ(CSP)に格上げされた。
マレーシア・クアラルンプールで2025年10月に開催された米国・ASEAN首脳会議には、トランプ大統領が出席し、「米国は何世代にもわたり力強いパートナー、友人であり続ける」と述べて、東南アジアへの継続的な関与を表明した。この機会にトランプ大統領は、国境紛争を抱えるタイとカンボジアの和平合意に立ち会い、和平の仲介者としての実績を誇示した。