はじめに
先般の皇室典範改正に際し、マスコミや一部野党は盛んに女系天皇・女性天皇容認論を喧伝した。女系天皇と女性天皇の違いをよく理解していない国民が多くいる現状にも拘わらず、彼らは、男女同権の進む欧州では女性が王位を継承できるのが常識であり、日本の皇室も欧州の王室を見倣うべきだと言う。だが、二千年以上続く日本の正統性の源泉である天皇の継承に、西欧の歴史的事情に由来する男女同権論を当てはめること自体が日本の文化と文明の破壊でしかない。我々は今、我が国の文化文明の正統性を守らなくてはならない時にきている。
皇位の男系継承は他に比較のないほどの重大事である。男系継承が途絶えるようなことになれば、天皇の正統性は失われる。皇室のご存在を認めない勢力ほど、男系継承の原則を否定したがるのはそのためである。だが、一方で、男系継承の原則は非常に分かりやすいものでもある。説明して理解できない日本人は、一部のイデオロギーを持つ者を除けば、いないであろう。男系継承が途絶えた時、何かが変わってしまうという感覚を誰しもが持つはずである。
実は、この感覚は女系継承を認めている英国王室にも、まだ残っている。その証拠に、女系継承をする度に、英国王室は家名を変えてきている。