JFSS・福和会共催台湾政策シミュレーションに参加して

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政策提言委員・元陸上総隊司令官 髙田克樹

はじめに
 今年の政策シミュレーションは、初めて台湾の民間シンクタンクである福和会との共催で、台湾で実施した。シミュレーションの企画、シナリオ・デザイン、運営の殆どは、JFSS側で受け持ち、全体を1日で実施できるように簡素化した。また、シミュレーションを振り返り、2日目に日米台の参加者全員による研究会を行った。
 日側のプレーヤーは8名の国会議員、2名の防衛省OB、1名の自衛隊将官OB、台湾側は、3名の立法委員、元職・現職の政府関係者、学術関係者、民間会社関係者、米国側は、元米海軍将官OB、元米国務省関係者、学術関係者が参加した。
 議論の詳細な内容は、紙面では控えるが、ここでは、大きく以下の4点について私見を述べることとしたい。
 
1 .平素からの日米台協力メカニズムの構築
 日米台の相互運用性は「対立解消→調整→統合→統一」の4段階のうち、日米は統合・統一レベルにある一方、台湾とはなお対立解消レベルに近く、人的関係構築や実動演習の強化が急務である。特に、平素から現に行われている認知戦に対する対応等においては、日米台のファクトチェック情報共有や協調した分析体制、日米台の共通したナラティブの構築が急がれる。更に、平素から危機時、有事にわたる日米台共通のプレイブックを、各国の法制度や各種制約を勘案して作成しておくことも重要である。これらは、現状の政治状況を踏まえれば、一見実行困難なように思われるが、例えば、台湾からの参加者を民間から募ることにより政治的制約の閾値は下がるものと思料する。