「Key Note Chat 坂町」 定例シンポジウム 「両輪の会」
   

 Key Note Chat 坂町」
 
 2009年6月に始まったこの会は、当フォーラムの役員・会員を対象に、関心度の高い様々な政治的事象をテーマに専門家を招き、講演していただきます。その後、同じテーブルで参加者との忌憚のない意見交換や質疑応答、それもおしゃべり(Chat)感覚で気楽に、しかし「中身は濃く」というのが立ち上げの趣旨です。会場は当フォーラムの会議室。毎回活発な質疑が行われ、議論白熱。時間延長もシバシバです。
 Ø 2012
47回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子

 今年も金木犀の香り漂う季節を迎えた。
 今回は、今まさに、東シナ海・南シナ海の島嶼の領有権や管轄権を強硬に主張し周辺諸国の脅威となり、摩擦を繰り返している中国について、その海軍力の実態とは一体どこまできているのか・・・、特に「尖閣」をめぐる対中問題の今後と、有事を想定した日米同盟の重要性(役割)とは具体的にどういうことになるのか・・・、その時日本は、自衛隊は、どう立ち向かうのか・・・等々について、当フォーラム監事の川村純彦氏に詳しくお話しいただく。
氏は、この8月に『尖閣を獲りに来る中国海軍の実力』(小学館新書)を出版され、直面する喫緊の問題として専門家はもとより、「領土」に関心を深めつつある日本国民の幅広い読者層から支持を得ている。
(尚、当日は日本文化チャンネル桜「アジア・アップデート」の公開録画とする)

                                       記
 
 テーマ: 「尖閣を獲りに来る中国海軍の実力」
 講 師:  川村純彦氏  (日本戦略研究フォーラム監事・川村純彦研究所代表)
   日    時:  平成24年10月15日(月)14:00〜16:00
                                                                                                                                                 写真

46回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子

今回は、再び国際政治に詳しい伊藤貫氏をお招きした。伊藤氏は昨年4月に米国からの帰国の機会においでいただき「国際政治の多極化と日本の自主防衛能力の必要性」をテーマにお話しいただいた。
    米国在住だからこその見方、発想で現在の東アジア情勢と米国の状況、そして日本のあり方を指摘され、「平和ボケ」の進んでいる私たちを覚醒してくれた。
    また、日下公人氏との共著『自主防衛を急げ!』も、大変な反響をよんだ。刻一刻と変貌する国際情勢に、素早く冷静に処していくためには、いつまでも米国依存では間に合わない。直面する喫緊の課題を、伊藤氏はどう見ているのか。
    今回も対中戦略、米中関係について、親米保守の専門家からは聞き得ない鋭い指摘がなされた。

                                       記
 
 テーマ: 「国際政治の多極化と対米依存主義の大失敗」
 講 師:  伊藤 貫氏  (国際政治・米国金融アナリスト)
   日    時:  平成24年9月26日(水)14:00〜16:00
                                                                                                                                                 写真

45回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子

 立秋が過ぎ、正に「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」の頃、去る7月31日の閣議で、平成24年版『防衛白書』が報告され、了承された。石塚泰久大臣官房審議官をお招きし説明していただく。
 中身としては中国の軍備増強とロシアの活動の活発化を懸念し、第?T部は「わが国を取り巻く安全保障環境」、第?U部「わが国の防衛政策の基本と動的防衛力」、第?V部「わが国の防衛に関する諸施策」の3部構成になっている。
 また、現在「オスプレイ」の導入で、開発段階での事故率を懸念し配備に反対する報道が続いている中、是非この機会にその有用性についても詳しくお話しいただき、理解を深めることに繋げたい。

                     記
 
 テーマ: 平成24年版『防衛白書』の説明
 講 師:石塚泰久 氏  (防衛省大臣官房審議官)
   日 時:  平成24年9月7日(金)14:00〜16:00
                                                                                                                                                 写真

44回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 暑中お見舞い申し上げます。
 先日23日に行われた定例シンポジウム「親日国からのメッセージ、そして日本の役割」はお陰様で各界から多くの方々のご来駕を賜り、盛会のうちに終了することができた。改めて感謝と御礼を申し上げたい。
 本日は今回、シンポジウムの基調講演のために来日して下さった許世楷ご夫妻をお迎えし、あと数日の日本滞在の機会に、中條会長、小田村副会長と一緒に日台が共有した50年の歴史やそこから生まれた共通の文化など、そして現在の馬英九政権の対中政策について詳しくお話いただく。
 昨年の3月11日の東日本大震災には、世界のどの国よりも早く、お見舞いや励ましの言葉、そして多額の義援金が届いた。時の政府の対応にはほとほと呆れ、台湾の人々に礼を失してしまったが、我々日本国民の感謝の気持ちは許大使ご夫妻をはじめ多くの台湾の人々に届いているものと思う。
 こうした歴史や文化、価値観を共有する国々、とりわけ「台湾」との相互の意識を高めることによって、各々の役割を見出し、先ずはその一歩を踏み出すことが大事なのではないかと考えるものである。
 (今回も前回同様、チャンネル桜「アジア・アップデート」の公開録画とする)
                                                                                                            記
 
 テーマ: 続「親日国からのメッセージ、そして日本の役割」
                     ―許世楷元代表と盧千恵夫人をお招きして―
 講 師:  許世楷 氏     (元台北駐日経済文化代表処代表)
             盧千恵氏       (許世楷氏夫人)
             中條高?コ       (日本戦略研究フォーラム会長)
             小田村四郎  (日本戦略研究フォーラム副会長)
 進 行:   丹羽文生      (日本戦略研究フォーラム政策提言委員・拓殖大学准教授)
   日 時:   平成24年7月31日(火)15:00〜17:00
                                                                                                                                                 写真

43回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 去る26日の衆院本会議では社会保障・税一体改革法案が、民主・自民・公明の3党等の賛成多数で可決。関連法案の採決では民主党の小沢氏や鳩山氏ら57人が反対、棄権を入れると造反議員は72人となった。小沢氏は結局49名の小沢チルドレンを引き連れ離党、新党結成へ意欲を燃やしているようだ。
 政権交代後、常に党内の混乱と分裂を繰り返していた民主党の“歴史”の中で、この度の造反議員の処遇について最後まで党内融和を説く輿石幹事長は、一体どこを向いて政治をしているのか、国民との意識の乖離に呆れ果てた。
 今回の「Chat」は民主党政権の「決められない政治」ならぬ、「決断できない日本」を著したケビン・メア氏をお招きした。
 氏は『悪意に満ちた共同通信』(著書より)がでっち上げた「沖縄の人々を傷つける発言をした」ことによって昨年3月、米国務省を更迭された。
 しかしその翌日日本で起こった東日本大震災発生で退職を延期、米国の対日支援作戦で尽力してくれた。そして、菅首相・菅政権のあらゆる面での対応の遅れや決断のなさ、寒さに震える被災者の現実を見ていく。
 35年間の外交官生活で19年間の日本での生活。平時の時も有事の時も日米の為に力を注いできた氏の話に、40余名の参加者が聞き入る。

 テーマ: ケビン・メア氏が語る「決断できない日本」
 
講 師:  ケビン・メア 氏  (元沖縄総領事・元米国務省日本部長)
  日 時:  平成24年7月3日(火)14:00〜16:00
                                                                                                                                                 写真

42回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 当フォーラムが昨年12月に日米共催で開催した第26回定例シンポジウム「南シナ海における船舶の自由航行の確保」は、その後米国を始めとする関係諸国で様々な好影響を及ぼすこととなり、対中政策に拍車をかけるきっかけとなった。
 そこで今回は3月の来日に引き続きジェームス・アワー氏に、その後の米国の対中戦略、朝鮮半島・台湾有事、尖閣問題に対する日米同盟の役割などを詳しくお話しいただく。

 テーマ: 「東アジア有事に対する日米同盟の役割」
 
講 師:  ジェームス・E・アワー氏 
                               
(米ヴァンダービルト大学教授・元国防総省安全保障局日本部長)
 日 時:  平成24年6月22日(金)10:30〜12:30
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41回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 5月最後の日、木々の緑は一層濃く、爽やかな風が吹き抜ける。
 さて、昨今の隣国による軍事力と経済力を背景にした強引外交は我が国の政治の劣化を反映するが如く益々顕在化し、それに伴う日本の国際社会における存在感も日毎に希薄さを増している。このことは云うまでもなく、国家の根幹を成す安全保障に関する確固たる戦略を持ち得ないまま今日に至っていることの証左と云えよう。
 今回の「Chat 坂町」はGPSやBS・CS放送、携帯電話、アメダス等々、日常生活に不可欠ともなった「宇宙」に目を転じ、2008年に制定された宇宙基本法に焦点を当て法制定の立役者である河村建一氏をお招きした。
これまでの我が国の平和利用としての宇宙開発とは異なり、今や宇宙空間はサイバー空間と並ぶ軍事利用に必要な領域となったことから、安全保障上の我が国並びに各国の宇宙開発の現況及び問題点、宇宙開発戦略、更には宇宙産業の展望など、詳しくお話しいただく。
 多方面で疲弊している日本の現況にあって、弁舌爽やかな若き河村氏はここに集う憂国の士たちの期待を一身に集めた。

 テーマ: 「日本の宇宙政策と宇宙産業への期待」
        ―急がれる宇宙政策の展開―    

 講 師:  河村建一氏  (衆議院議員河村建夫事務所 政策担当秘書・元内閣官房長官秘書官・元慶應SFC研究所上席所員)
 日 時:  平成24年5月31日(木)14:00〜16:00
                                                                         写真

40回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 今回は経済発展著しい南米「ブラジル」に注目してみた。1908年、日本人が初めて笠戸丸に乗ってブラジルを目指した。日本人のブラジル移民が始まってから2008年は丁度100年目。この間25万人の日本人がブラジルに移民した。100周年の式典には皇太子もブラジルを訪問し盛大に記念行事が行われた。
 世界最大の日系人社会の存在、親日度が極めて高い、長年の協力実績による日伯関係の良好さなどが相俟って今や日本からの投資は75億ドルにも上り過去最高になった。
 また、サッカーの国としても有名なブラジルは2014年にサッカーW杯、2016年にはリオ五輪も開催される。日本人の精神が受け継がれ、インフラ整備も徐々に活気づくなかで、日本もブラジルにとって「期待される国」「頼りになる国」そして150万人の日系人の「祖国」でありたいものである。
 遠くて近い国「ブラジル」の詳しいお話を前駐ブラジル大使の島内大使にお願いした。
 「Chat」の後は、真っ白なテーブルクロスを広げ、2回目の観桜会。眼下に広がる防衛省の桜は今年も私たちを楽しませてくれた。大使を囲んで春風に舞う花びらを眺めつつ逝く春を惜しむ役員や参加者たち。
 「日本がいつまでも素晴らしい国であって欲しい」と大使に言った日系人の言葉が心に染み入る会となる。
 
 テーマ: 「発展するブラジルと今後の展望」
 講 師:  島内 憲氏(前駐ブラジル大使・?且O井物産顧問)
 日 時:  平成24年4月11日(水)14:30〜16:30
                                                                         写真

39回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 橋下氏率いる「大阪維新の会」の船中八策が発表され、民主・自民を始めとする有力政治家からの賛否が報道される中、野田首相は27日、沖縄県庁で仲井真知事と日米合意に基づく普天間移設問題ついて会談。予想通り、会談は平行線で終わった。民主党は口では日米同盟の深化を求めるとしながらも、野田首相のリーダーシップの欠如に米国は不快感を増しているのではないかと思われ る。特に田中防衛大臣の資質の問題は日本はもとより、米国を始めとする国際社会を唖然とさせていることであろう。
 グアムと普天間の切り離し、米国とフィリピン、米国とベトナム、イラン問 題・FCLPの行方・・・等々、どのように理解すべきかと。
 そこで、去る12月5日のシンポジウムでコーディネーターをお務め下さったJ・E・アワー氏(JFSS特別顧問)を再びお迎えし、米国が現状の日本をどう 捉えているか、また米国の軍事状況などをお話しいただく。
 
 テーマ: 「日米同盟の問題点」
 講 師: ジェームス・E・アワー氏(米ヴァンダービルト大学教授・元国防総省安全保障局日本部長)
 日 時:  平成24年3月7日(水)14:30〜16:30
                                                                         写真

38回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 2月21日、関西電力・高浜原発3号機の原子炉が定期検査のため停止。このことによって54基ある原子力発電所のうち、運転を続けるのは東京電力柏崎刈羽原発6号機と北海道電力泊3号機の2基のみとなった。 
 2月24日付産経新聞には「原発ゼロが目前」「日本の電力が風前のともしび」などの文字もあり、来る夏に備えての電力はどうなっているのか、深刻な事態になりつつある。。 
 昨年の東日本大震災による原発事故で、国内外を問わず原子力発電についての賛否が聞こえてくる中、「小型で安全なトリウム原発の実用化」に注目が集まりつつある。つまり、ウランからではなくトリウムで行うやり方である。発電所建設においても従来の経済性のみを重視した“大型”発電所から“小型”に転換、我が国の技術をもってすれば放射能の問題は起こらず廃棄物も少なく、更に、安全面や運営コストの面でも大企業ではなく、町村経営も視野に入れた新しい原子力産業の創生ができる(『日本と世界はこうなる』(日下公人著、ワック?梶jとある。 
 そこで今回は、地球環境財団の嶋矢志郎氏と(?潟gリウムテックソリューションの古川雅章氏をお招きし、トリウム原発についての詳しいお話と我が国の今後の取り組みが期待できるのかどうかなど、お話いただく。
 
 テーマ: 「小型で安全なトリウム原発の実用化について」
 講 師: 嶋矢志郎氏(地球環境財団理事長)
    : 古川雅章氏(?潟gリウムテックソリューション代表取締役社長)
 日 時:  平成24年2月24日(金)14:00〜16:00

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37回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 早いもので1月ももう終わり。遅ればせながら、改めて新年のご挨拶を申し上げます。旧年中はひとかたならぬご支援ご協力を賜り、お陰様で定例シンポジウムを始めとし、様々な政治的社会的事象に伴う各研究会や政府提言等々を行うことができました。何卒本年もよろしくお願い致します。

 さて大阪では昨年11月、「大阪都」構想と地方行政改革断行を唱え、橋下徹氏率いる「大阪維新の会」が大阪府知事・大阪市長ダブル選挙で圧勝した。地方行政の現場を知悉している政治家としての発言と行動力は、大阪のみならず多くの国民の期待と支持を得ている。
 今年初めての「Chat 坂町」は、橋下大阪市長の特別顧問として、現在大阪市24区の「区長公募」による1460名の応募の審査などで多忙を極めておられる、前横浜市長の中田宏氏をお迎えし、橋下氏の目指すもの、またその実像についてお話し頂く。
 中田氏は国政から地方自治の長として、つまり現場を知るトップとして、様々な困難を命がけで克服した経験の持ち主だ。次の国政選挙を睨みつつ活動を続けている中田氏の政治手腕は、橋下氏と共通するものも多くある。「大阪維新の会」も次期総選挙への出馬を表明した。そうなると国家の根幹である外交・安全保障に対してはどういうスタンスなのか・・・。非常に興味深い話であった。
 
 テーマ: 「橋下徹氏の目指すもの、そして実像は」
 講 師: 中田 宏氏(日本創新党代表幹事・前横浜市長)
 日 時:  平成24年1月27日(水)14:30〜16:30

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 Ø 2011



36回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 野田政権発足から2ヵ月余りが経過した。先のハワイでのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議でTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加を表明した日本だが、依然賛成派、反対派の混乱は続いている。
 自民党もすっかり「野党」としての立場に狎れてしまったようだ。次期政権は鳩山・菅時代とは違い、自民党への期待は薄らいでいるかのように見える。
 さて、本日のテーマはその自民党時代、佐藤栄作首相(1967年4月21日、衆議院決算委員会答弁)の「武器輸出三原則」だが、その後、三木武夫首相による項目追加(全て「慎む」との扱い)、更に、後藤田官房長官談話とその解釈・定義が変化していき、近年のコンピュータの普及と共に「武器」についての国際認識も大きく様子を変えつつある。
 世界の趨勢が変化する中、依然、三木首相の「武器輸出三原則」が踏襲され続けている現実は、国際社会の実情と乖離した「きれいごと」に過ぎないということに政治が気付き始めている。
 今回の「Chat 坂町」は、防衛産業の中枢である三菱重工?轄q空宇宙事業本部に長年勤務しておられた西山淳一氏においでいただき、我が国の「防衛産業と武器輸出三原則」、更に、我が国の防衛政策について詳しいお話しをしていただく。
 
 テーマ: 「防衛産業と武器輸出三原則」
 講 師: 西山淳一氏(元三菱重工(?轄q空宇宙事業本部副事業本部長)
 日 時:  平成23年11月16日(水)14:00〜16:00

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35回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 年度の半ばにきて既に多くのことが思い出される。殊に、「未曽有」と言われた東日本大震災、そしてそれ以降の菅政権による政治災害も正に「未曽有」の出来事として後世にその歴史を残すこととなろう。
 日米関係を危機的状況にさせた鳩山首相、それを修復できないまま「存在自体が国益を損なう」とまで言わしめた菅首相、そして「保守」を唱えながら党内融和と中庸政治を優先し派閥均衡内閣を作った野田首相。
 今回の「Chat 坂町」は、9月23日の国連総会出席のため訪米した野田首相とオバマ大統領との首脳会談の内容について、また、米国から見た野田首相の印象や今後の日米同盟のあり方を米国はどのように考えているのか、鳩山元首相が作った日米同盟の負の遺産を野田首相は修復できるのか、更に、既に名乗りを上げている次期大統領選候補者の情報等を、当フォーラムお馴染みのジェームス・アワー氏をお招きし、お話しいただく。
 今回も活発な質疑が行われ、20分の時間延長となる。

テーマ: 「米国から見た野田政権と米大統領選」
講 師: ジェームス・E・アワー氏
                                   
(米ヴァンダービルト大学教授・元国防総省安全保障局日本部長)
                 日 時:  平成23年10月11日(火)15:00〜17:00

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34回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子
 平成23年版「防衛白書」が出た。今年は東日本大震災への対応を特集とし、第?T部は「わが国を取り巻く安全保障環境」、第?U部は「わが国の防衛政策の基本と新防衛大綱、新中期防など」、第?V部は「わが国の防衛に関する諸施策」となっている。
 その中で、急速な軍拡・東シナ海や南シナ海での国際ルールを無視した活動が活発化する中国に対し、「我が国を含む周辺諸国との利害が対立する問題をめぐって、高圧的とも指摘される対応を示す」との表現は評価する一方、「日本国憲法のもと、専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とならないとの基本理念に従い、(略)引き続き堅持する」と、有事に対する取り組みは依然改善されそうにない。
 今年も大臣官房審議官をお招きし、白書についての詳しいお話をお聞きした。

テーマ: 「防衛白書」の説明
講 師: 筒井和人(防衛大臣官房審議官)
日 時:  平成23年9月5日(月)14:00〜16:00
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33回「Key Note Chat 坂町」
                                          長野禮子

 「十年ひと昔」。30年ほど前まではこんな言葉もまだ使っていたように記憶する。そんな長閑な言葉では語れない社会になったのが、パーソナルコンピューターの普及と云えるだろう。企業はもとより、家庭に於いても一家に1台が家族に1台。パソコンは最早私たちの生活になくてはならない存在となった。
 そのパソコンで今、「アルカイダなんてもう古い」と言われるほどのテロ活動が、いとも簡単にできるようになった。4月のソニーグループへのサイバー攻撃は1億件にも上る個人情報流出事件となり、甚大な被害を蒙っている。その他、生命保険会社・銀行やカード会社・ゲームソフトの会社。また、米連邦捜査局(FBI)や米中央情報局(CIA)、イランのウラン濃縮施設、日本の中央官公庁など国家を狙ったサイバー攻撃も増えてきた。 火器を使う前に、先ず敵のコンピューターを破壊することでほぼ決着がつく新たな「戦争」の時代になったと理解すべきだろう。これが米国の云うサイバー空間、つまり「新しい戦場」の出現だ。
 05年から始まった我が国のサイバー攻撃への取り組みは今どのようになっているのか。脆弱と言われるPC管理をどうすれば強靭にできるのか。サイバー攻撃を回避する方法はあるのか、ないのか。ハッカー部隊創設は必要ないのか・・・。
 1昨年の7月に引き続き、この問題を取り上げる。今回は、元陸自初代システム防護隊隊長の伊東寛氏に、巧妙かつ複雑化するサイバー攻撃をいかにして防護するかなど詳しくお話を聞く。

テーマ: 「中国・北朝鮮のサイバー戦事情と我が国の状況」
講 師: 伊東 寛氏(元陸自初代システム防護隊隊長・?潟宴bク サイバーセキュリティ研究所長)
日 時:  平成23年8月24日(月)14:00〜16:00
  
                                        写真

32回「Key Note Chat 坂町」
                                         長野禮子
 春の足音を待ちこがれる3月11日、あの日から100日余りが経った。雪の中で家族を探す被災者の姿、思い出の写真や可愛いランドセルがいくつも泥にまみれている映像は、今でも胸が痛んでならない。6月13日より死亡推定による労災保険支給の受付が始まったが、「家族をお金に換えられない」気持ちと現実の生活との狭間でやりきれない被災者に思いを致している昨今である。
 我欲や内ゲバに血道を上げる政権に早く見切りをつけて、本来の「国民のための政治」を取戻したいものだと痛切に思う。
  さて、南シナ海のベトナムの排他的経済水域内で、跳梁跋扈する許し難き中国船の野蛮行為に抗議するベトナム学生らの反中デモや海軍の実弾演習などが注目される今、アジア諸国の共通した中国問題を抱える国ベトナムを取り上げ、前ベトナム大使の坂場三男氏と日本留学中のベトナム人学生を招き、日本と日本人の印象や今後の抱負、そして中国問題を語っていただく。
(当日はチャンネル桜「アジア・アップデート」の収録を兼ね、公開録画とした。

テーマ: 「ベトナム留学生が見た日本」
講 師: 坂場三男氏(イラク支援調整等担当大使・前ベトナム大使)
留学生: グエン・フオン・ハインさん   (拓殖大学2年生)
      : チャン・ティートゥ・フオンさん(東京大学4年生)
   : レー・ミンさん                (横浜市立大学1年生)
聞き手: 丹羽文生                (政策提言委員・拓殖大学助教)
日 時:  平成23年6月24日(月)11:00〜13:00
  
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31回「Key Note Chat 坂町」
                                         長野禮子
 東日本大震災から2ヶ月以上が経過。この間、被災者の方々の避難所生活の環境も地域によるバラツキが目立ちはじめ、国や地方自治体の取り組む姿勢が問われているが、一方では、具体的な復興の目途が立たない中で、時間のかかる公への依存や義援金の支払いを当てにせず、地域の結束で各々の知恵を絞り、生活環境を整備する・・・こうした日本人の底力を見せてくれる映像は、我々に大きな感動を与えている。
 こうした現実の中で、福島原発爆発後の放射能流出への懸念はいつまで続くのか・・・東北地方は今後どのような形で復興の道を辿るのか ・・・被災地の方々は勿論、国民皆が注目するところである。
 今回の「Chat坂町」は、会長・副会長・理事長・事務局長の4人で、この度の「第3の敗戦」とも云われる東日本大震災発生による国際社会からの日本人の印象や評価、そして、危機管理体制の不備や現在の取り組みを検証しながら、今後の新たな国家建設について、戦後の復興を見てきた3人による議論を展開。
 (当日はチャンネル桜「アジア・アップデート」の収録も兼ね、公開録画とした。)
放送日:6月2日 (木)21:30
    6月16日(木)21:30
        スカパ-217ch

  
テーマ:「東日本大震災に思うこと」
講 師: 中條高?コ   (当フォーラム会長)
         小田村四郎 (当フォーラム副会長)
         愛知和男  (当フォーラム理事長)
                                聞き手: ??井 晉  (当フォーラム事務局長)       
                                日 時: 平成23年5月30日(月)15:00〜17:00
                                                                                    写真



30回「Key Note Chat 坂町」
長野禮子

  軍拡は留まるところを知らず、GDPが世界第2位となった中国の存在は、周辺国のみならず国際社会の脅威と位置付ける国も増えてきました。一方、冷戦終了後の米国の一極覇権戦略はこの21世紀初頭、その姿を大きく変えざるを得ない状況となりつつあります。米国の経済力・軍事力の衰退は、我が国の安全保障の上で死活的重要課題であり、また、中・露・北朝鮮という核保有国を隣に置く我が国の地政学上の問題も含め、米中の狭間にある日本列島は今後どのような国家運営を成すべきか、防衛の道は果たしてあるのか・・・・・。
  今回は米国でご活躍の国際政治アナリスト・伊藤貫氏の帰国に合わせ、時間を拝借、講師にお招き致します。

テーマ:「国際政治の多極化と日本の自主防衛能力の必要性」
講 師:伊藤 貫氏(国際政治・米国金融アナリスト)
日 時:平成23年4月20日(水)14:00〜16:00



29回「Key Note Chat 坂町」
長野禮子

  3月11日、三陸沖に発生した大地震とそれによる大津波は、そこに住む多くの人々の命と地域を吞み込んでしまった。千年に一度と云われる未曽有の大震災から3週間が経った今、自衛隊等の活躍や、続々と寄せられる世界各国からの支援の申し出は、被災者のみならず我々国民を元気づけてくれる。
  一方、福島第1原発事故は原子炉の沈静化だけではなく、放射能(ヨウ素・セシウムなど)漏れによる人体への影響が懸念され、殊に、水素爆発や復旧に当たっていた作業員の被曝は、国民の新たな恐怖となり集団避難も相次いでいるのが現状。
  今回は米国より、チェルノブイリミッションのメンバーの一人であるチャム・ダラス博士の来日に際し、核の専門家として、また、大量破壊兵器の防護等の権威として、今回の福島原発事故の対応の是非をお話いただく。原発に対する認識を深める機会となれば幸甚である。

テーマ:「原発事故対応の基本」―福島原発事故対応は適切か―
講 師: チャム E,ダラス氏
       (ジョージア大学教授・大量破壊兵器防御研究所所長・米国医師会災害対応リサーチ委員会役員)
日 時:平成23年4月8日(金) 13:00〜15:00
 

28回「Key Note Chat 坂町」
                                         長野禮子

  鳩山前首相の「普天間」の失態に始まる数え切れないほどの失政は、それを引き継いだ菅首相もなす術もなく解決の糸口を見出すどころか、党内紛争に明け暮れている。国民不在の現政権への怒りは最早沸点を超えているのではないかと思われる。また、米国との関係修復も進まず、それにほくそ笑む中露の攻撃は周知のとおり。
 そこで今回は、中国・韓国・台湾・タイ・インドネシア・マレーシア・バングラデシュなど、政府高官との広い人脈を持つ宇田川敬介氏をお招きし、我が国の周辺国から見た今の日本は一体どのような国なのか、また、本来の日本の底力を発揮するためにはどうしたらよいかなど、率直にお話しいただく。

テーマ:「周辺国から見た日本」
講 師: 宇田川敬介氏((株)國會新聞社編集次))
日 時: 平成23年2月25日(金)14:00〜16:00                  (報告と雑感)
 

27回「Key Note Chat 坂町」
                                         長野禮子

  一昨日行われた菅首相の施政方針演説は、「平成の開国」「最小不幸社会」「不条理をただす政治」という3つの理想を掲げたが、早くも党内外からの批判が続出。日米同盟修復の具体的対策・東アジアの有事に対する覚悟と対策・経済浮揚策等々、まだまだ国民が納得する「国家ビジョン」が見えてこない。
  殊に、中国の軍事・経済における台頭は、現在そして今後の我が国や日米同盟にどのような影響を及ぼすのか、中国事情に詳しい富坂氏にお話しを聞く。

テーマ:「中国は脅威」なのか ―冷静な認識が必要―
講 師: 富坂 聡氏(ノンフィクション作家)
日 時: 平成23年2月8日(火)14:00〜16:00                  (報告と雑感)
 

 Ø 過去の開催
 2009〜2010年(第1回〜第26回)
 Ø 中国事情研究会

 こちらをご覧ください


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